プラチナ世代は輝く世代
今日は皆さんにプラチナ世代だからこそ知っていただきたい片付けのお話しです。
プラチナ世代ってどのくらいの年齢の方を表している言葉かご存知ですか?
ある資料によると60歳以上の方のことを言うようです。
人生100年時代と言われています。
プラチナ世代にはこれまで生きてきた年数に近い後半人生が残されています。
経験も知識も豊富なプラチナ世代の皆様方には、自分のやりたいことを心行くまでやって思い残すことが無い輝いた人生にしていただきたいです。
高齢者の半数は、後半人生を世の中の役に立つことをしたいと考えていらっしゃるようです。
素晴らしいですね。
これまでに培った知識や経験でみなさんに喜んでいただけることができるのは、元気に過ごせているからこそです。
ケガをしたり、病気しないようにお家の中は、使うモノや好きなモノだけにしてスッキリした環境にしておきましょうj。
プラチナ世代のお片付けと言うと、終活を想像される方も多いでしようね。
終活という言葉は、「終」という漢字がついていますから、人生の終わりに向けて身の回りの整理をすることです。
しかし、プラチナ世代のお片付けは、「後半人生を輝いた楽しいモノ」にするための手段と考えていただきたいのです。
ですから終活ではなく生き活と捉えて、そのためにはどんなことに気を付けて過ごしたらいいかを考えてみましょう。
プラチナ世代に整った生活環境が大切な理由
① 安全安心に暮らすために
65歳~74歳 前期高齢者
75歳以上 後期高齢者
こんな感じで分けられています。
年を重ねると身体的な衰えが出て来ることは避けられません。
・足が上がらない
ちょっとした段差にも躓きやすくなります。
・力が入らない
ペットボトルの蓋が開けにくくなり、プルタブを引き上げることが難しくなり、重いモノが持てなくなります。
・高いところでの作業は不安定で出来なくなります。
電球の交換 押し入れ枕棚のモノの出し入れ などは危険です。
・重いモノが持てない
家庭内の死亡事故の90%以上を高齢者が占め、その原因として転落やけが占める割合が多いという統計があります。
このことを考えても、ケガをしないようお家の中をスッキリと片付けておくことは大切なしないよう
骨折などして一度寝込んでしまうと、筋肉や脳の働きが衰え、歩けなくなったり、認知症の症状が出てきたりします。
やりたいことが有っても出来なくなってしまいます。
②自分の死後残した物で家族に負担を掛けないようにする
忙しく、しかも遠方に住んでいる子供たちに、自分が残した物の遺品整理をさせるのは、多くの時間とお金を使わせてしまいます。
私事ですが、母が91で他界した後、遺品の整理をしました。
その時驚くことが沢山ありました。
昔は、お祝いなどのお返しや結婚式の引き出物などに、ティースプーンやケーキ用のフォークなどのカトラリーセットが使われていた時期が有ったようで、食器棚の引き出しには何十本モノカトラリーが有りました。
ケーキなんてそんなに食べませんから、使われることなく引き出しにしまわれていました。
ステーキも食べることはめったにありませんが、ナイフとフォークも沢山ありました。
またタンスや食器棚の上には空き箱がいつか使おうと置かれていていますが、使わないので埃が綿のようになってたまっていました。
押入れの中には洋裁や編み物が好きだった母が私たちが小さいころに作ってくれていた洋服の型紙がそのまま大事に保管されていました。
半世紀以上前のモノです。
91歳でなくなる前5~6年間は、認知症が進んで昔好きだった踊りや水彩画を描くことなど趣味のことなど何もしていなかった母ですが、使っていた道具や、舞踊で使っていた着物は、タンスにしまわれたままになっていたり、テーブルの上に置かれたままになっていました。
不思議だったのが、針セット(ミニ針箱)が家の中のいたるところに置いてあったことです。
テーブルの上、テレビ台、鏡台の上、下駄箱の上、押入れの中こんなにいたる所に置いてあるのも、何かのこだわりが有ったのでしょうね。
あちこちに置いてある針セットを活用しているところを見た記憶はありません。
これらを捨てる時は分別作業にかなり時間を取りました。
針という危険なモノを捨てるのは手のかかる作業です。
物置の中には古くなった梅漬けや正体不明の食べ物もありました。
使わない昔の大きなお鍋や台所用品も沢山ありました。
昔の家ですから収納場所はありますので、捨てないで取っていたのでしょうね。
元気な時に「使わないモノは処分したら」と言ったところでそれをすんなり受け入れる母ではありませんでした。
年を重ねてからの家の片付けは、中々出来るモノではありません。
母の生活を見て、せめて私たちは60代になったら身の回りの整理を考えなければいけないと強く思ったものです。
体力も判断力も必要な身辺整理は、一日でも早く始めた方がいいです。
今回95歳で父が他界しましたが、父のモノのモノもまだ残されているものがあります。
私は実家に近いところに住んでいますから、時間が有れば片付けることができますが、遠方にお住いの子供さんは大変でしょう。
こうなると遺品整理業者にお願いをして処分してもらうしかないのです。
自分のモノの片付けができないときや、どうしても持ち物の整理が出来ない時は、処分にかかりそうな費用は子供たちに前もって渡して自分の死後の遺品整理を頼むと、子供たちも安心です。
③いつでも生活の変化に対応できるようにしておく
高齢になると施設に入らなければいけない状況になることが有ります。
その時、施設に持って行けるものは僅かです。
ですから使わないモノをたくさん持っていても処分するしかなくなります。
その時には、体力も、気力も判断力は既に無くなり自分のモノを整理も出来る状態ではなくなっています。
私の父などは、認知症がすすんでいたこともあり、年を通しての衣類と、わずかな日用雑貨だけをもって入所しました。
家に残されている遺品は、これから徐々に処分していきます。
また、子供たちと同居することになるかもしれません。
自分が使う部屋は限られています。そこに収まるモノは本当に限られたものだけになります。
④思い立った時が始め時
年々体力は衰えます。
まだまだ大丈夫と自信のある方も多いでしょう。
しかし、永年酷使してきた体は、いつ具合が悪くなるかわかりません。
自分の身が自由にならない状況になることもおきるかもしれません。
長年連れ添ってきた家族にも言えることです。
そして、親の介護に時間を取られることも起きてきます。
いつ何がおこるかわからないプラチナ世代です。
身の回りの整理は出来る時にやっておきましょう。
身の回りの整理は、気力・体力・判断力がある時でないとできません。
前半人生のようにいかないのが、後半人生です。
プラチナ世代の片付けにはちょっとした工夫が必要
人生長くなると持ち物は多くなります。
過去のできごとは、生きてきた歴史そのものだからそれに関係あるモノが沢山あるのは仕方ないことです。
不用な使わないモノは手放した方が良いのですが、少しずつ無理をしないで気持ちの整理が出来たモノから手放して いきましょう。
過去の思い出は大切なものではありますが、過去に囚われるだけでなく、残されている人生をより素晴らしいモノにしていくことで最高の人生だったと締めくくりたいですね。
持ち物を使うモノだけに減らしていくとき、これから先は、自分は何を大切に生きていくのかがハッキリしていると、残さなければいけないモノが自ずとはっきり見えてくるようになります。
まずは、思い入れの無いモノ、使って無いモノから手放していきましょう。
手放すことに決心が出来ない時、何処から手を付ければよいか迷っている時は、一度ご相談ください。
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